BECoのメンバーである鶴巻さんが2004年10月27日から28日にかけて、新潟中越地震の被災地である新潟県小千谷市で炊き出しのボランティア活動を行ってきました。
その時の活動報告を寄せて頂きましたので、この場で紹介させて頂きます。
今回の炊き出しには、BECo所有の寸胴鍋や関連備品も持って行かれ、BECoとしてもわずかながらでもお役に立てたかと思っております。
<<<新潟県中越地震 ボランティア活動レポート>>>
10月27日(水)夜から10月28日(金)にかけて、新潟県小千谷市で炊き出しのボランティア活動を行って来ましたので報告します。
今回のボランティア活動には鶴巻と会社の同僚の2名が参加しました。
10月28日時点で、高速/一般道共に道路状態は悪いものの、北陸自動車道の長岡インターから小千谷市への交通路は既に確保されており、現地に到着した時点でも、大量の物資を搭載して大型トラックが次々と到着していました。
また多数のボランティア参加希望者がボランティアセンターで受付をしていました。
長岡インターから小千谷市に向かう道沿いで確認できた範囲の被害状況ですが、道路は補修跡がいたる所にあり、段差/地割れ/陥没も多数修復されずに残っていました。
信号機も所々止まっていました。
電柱は殆ど傾いており、墓地の石塔などは殆ど倒れて地震の激しさを物語っていました。
家屋の被害状況ですが、極まれに倒壊した家屋を見かけた他は、外見上は殆ど大きな被害が無かったように見える家屋が大部分でしたが、後で避難所の方にお伺いした所、内部はめちゃめちゃな状態で修復不能な家屋が非常に多いとの事でした。
ボランティアセンター近くの大規模避難施設である総合体育館を見学しましたが、水をはじめ各種保存食の段ボール箱が山積みになっており、基本的な物資は十分に供給されつつある状態だと感じました。
また大規模な炊き出しボランティアも複数入っており、少なくとも総合体育館に避難されている方には温かい食べ物が供給されていると想定されます。
以下にご報告する内容は、今回の参加メンバー2名が見聞きした非常に限定された情報です。
今回我々は小規模な炊き出しサービスを実施しましたが、今後状況は毎日目まぐるしく変りますので、ボランティアとしてご参加いただく場合には、事前にインターネットによる情報入手を十分に行っていただき、その上で現地のボランティアセンターに連絡して、直近の状況を確認すると共に、ボランティアとして提供可能なもの(物資、ワークロード、炊き出しなどのサービス等)と、現地で求められているものがマッチしているかどうかを十分に事前確認する必要があります。
ボランティアセンターの担当者のお話では、たとえば今回のような小規模炊き出しの場合「XX月XX日にXXX分の炊き出しをご提供できますが、ご提供が可能な避難所はありますか?」と明確に事前連絡して欲しいとの事でした。
必要も無い物を一方的に送りつけても、また現地で必要としていないのに一方的に押しかけても、現地の方々にとっては大迷惑、足手まとい邪魔物になるだけだと思います。
今回のボランティア活動当日は、幸いにお天気にも恵まれ、また大きな余震もありませんでしたが、今後は気温も急激に下がり11月下旬から雪も降り出す大変な季節になります。
個人で出来る事には限りがありますが、現地でのボランティア活動と同様に義援金も被災地の復興に同じく大きな助けとなりますので、皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
<ボランティア活動の費用負担に関して>
ボランティア活動は当然ながら個人の責任/負担で行いますが、炊き出し費用に関しては職場の部門内カンパにより捻出する事ができ大変助かりました。
・炊き出しサービス等、被災者にサービスとしてご提供する物品の購入費:
→ 部門有志のカンパによりコスト負担
・交通費他/食事代/宿泊費(今回はテント泊なので無し)等:
→ 参加メンバーの個人負担
<行動記録>
10月27日(水) | 19:30 | 食材他の買出し開始。
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21:30 | 鷺沼からワゴン車で出発
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10月28日(木) | 1:30 | 柏崎インター着。
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2:30 | 就寝 | |
6:50 | 起床 (快晴 気温5℃) | |
7:30 |
柏崎インターより小千谷に向けて出発。
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9:10 | 小千谷市のボランティアセンターとなっている総合福祉センターに到着。
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9:30 |
100食程度の小規模炊き出しを用意している旨を伝え、炊き出し関連の取りまとめ担当者からの指示を待つ。
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10:40 | 炊き出し担当者がつかまり指示を受ける。
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11:00 | 西校着。
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11:30 | 避難所の主婦の方を中心に5〜6名のお手伝いを頂きながら豚汁の準備を開始。 |
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12:00 | 炭火を起こし、ウインナ/味付けカルビなどのバーベキューを始める。
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13:15 | 豚汁が完成し食べていただく。
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14:30 | 後片付けを終えてご挨拶の上で引き上げる。 | |
15:00 | ボランティアセンターで担当者に避難所の方からのご要望をフィードバックする。 |
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15:30 | 帰路へ。 |
<持参した装備>
コールマン2バーナーガソリンコンロ
カートリッジ式ガスコンロ
山用ガソリンストーブ
バーベキューコンロ
木炭
ホワイトガソリン
大型寸胴なべ(100食以上の豚汁の調理が可能)
中型鍋
包丁5本
まな板4枚
水きり用大型ざる10枚
キャンプ用折り畳みテーブル2脚
ウォータージャグ2個
雨天用にタープがあればなおよい。
<持参した食材他>
水:120L(2Lペットボトル60本)
豚汁用食材 約100食分
豚肉/にんじん/大根/長ネギ/ジャガイモ/しらたき/しいたけ/油揚げ/味噌等
バーベキュー肉 約20人分
ウインナ/味付けカルビ
カップ麺 50食
使い捨て発泡スチロールお椀 x 100、使い捨て紙皿×100、割り箸 100本
使い捨てカイロ60枚
状況は毎日目まぐるしく変っており、ボランティアとして必要とされる内容もその時々で大きく変りますが、以上の報告が今後ボランティア活動をされる方の、何らかのご参考となれば幸いです。
Pointは
・事前に行く市町村のボランティアセンターに日時と規模を伝える
・被災者と一緒に食事を作り娯楽の面を持たせる
・費用は一部カンパを募る
・BBQなど肉、サラダなど生野菜が喜ばれる
・行く側は現地には何も無い事を前提に提供するための道具、
宿泊、食事も含めてすべて自前で準備する
・土日はボランティアが増えるので、平日に行うことが有効
どんどん復旧していくので次に何が必要かは変わっていくと思いますが状況を
伝える意味でも転送しました。
たくさんWebSiteがたっていますが行くにあたり以下を参考とし電話連絡後に
現地に行きました。
http://www3.shakyo.or.jp/cdvc/news/saigaiback.html
以上